一人一人が地域を守る力、長野から

消防団員が勤務する事業者へ「消防団員の活動に対する御協力のお願い」を行いました

現在、長野県では、8割を超える消防団員が、事業所の皆様方の御理解と御協力のもと、勤務しながら消防団活動を行っておりますが、地域防災力を一層高めるためには、事業所の皆様方の引き続きの御支援が不可欠となっています。

県と、消防協会では、事業所の皆様方に対して、従業員の消防団への加入や消防団員としての活動が引き続き円滑に行われるよう「消防団員の消防活動に対する御協力のお願い」を行いました。

 

【消防団員の勤務先の皆様方へ】

消防団員の消防活動に対する御協力のお願い

謹啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は、消防団活動に対し御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、本県は、美しい自然や景観に恵まれておりますが、急峻な山々や急流が多く、台風や集中豪雨による自然災害の発生しやすい地形となっています。

昨年10月の台風第19号では、千曲川流域を中心とする県内の広い範囲で河川の氾濫や土砂災害、風害等が発生し、5名の尊い命が失われ、8千世帯を超える方々が住家の被害を受けるなど甚大な被害が生じました。

被災市町村の消防団員は自ら被災者となりながらも、地元住民の救助、避難誘導、警戒活動に昼夜を分かたず携わりました。こうした献身的な消防団活動が、人的被害を最小限に抑えることができた要因であると自負しております。

このように、日ごろから地域住民の生活状況を熟知している消防団は必要不可欠の存在であり、常備消防と相俟って、地域消防防災体制の中核的役割を果たすことが期待されているとともに、その充実が強く望まれております。

一方、消防団員の確保が厳しい状況にあり、大多数の消防団員が、会社や事業所等へ勤務している現状から、消防団員が所属している会社や事業主の皆様方に消防団活動への御理解をいただくことが、大変重要になっております。

平成25年12月、「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」が公布され、事業者の皆さんは、従業員の消防団への加入や消防団員としての活動が円滑に行われるよう、できる限り配慮するなどが盛り込まれました。

つきましては、経済情勢は大変厳しいものがある中、誠に恐縮ではありますが、実情を御賢察の上、安全で安心な地域社会実現のため、貴社、事業所に勤務する消防団員の消防活動に対しまして、温かい御理解と積極的な御配慮、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、貴社、事業所の今後益々の御発展を心から御祈念申し上げます。                    敬具

令和2年3月

公益財団法人 長野県消防協会  会長 宮下 和博

事業所協力依頼文

知事メッセージ

【消防団員の勤務先の皆様方へ】

皆様方におかれましては、日頃から消防団の活動に多大なる御支援と御協力を賜り、心から感謝申し上げます。

地震、台風、豪雨などによる自然災害は時と場所を選ばずに発生します。こうした中、地域の実情に精通し、住民の身近にあって平素から安全・安心の確保に努め、一たび災害が発生すれば迅速に災害現場に駆けつけ、命懸けで消火活動や人命救助に当たる消防団員の皆様は、大変心強い存在であるとともに、地域社会を支える貴重な人材です。

昨年発生した台風第19号災害におきましては、大勢の消防団員の皆様が、まさに「自らの地域は自ら守る」という信念のもと、河川の警戒巡視や逃げ遅れた住民の救出、浸水区域からの排水作業や避難所の運営補助など、災害対応全般に御尽力いただきました。改めて消防団の存在意義と消防団員の果たす役割の大きさを強く実感したところです。

現在、長野県では、8割を超える消防団員の皆様が、事業所の皆様方の御理解と御協力のもと、勤務しながらの活動を行っておりますが、地域防災力を一層高めるためには、事業所の皆様方の引き続きの御支援が不可欠です。

県では、消防団協力事業所に対する応援減税、建設工事・物件の買入れ等の入札参加資格における優遇や「信州消防団員応援ショップ事業」などの取組を通じ、今後も、消防団の活動環境整備に取り組んでまいります。

各団員の勤務先の皆様方におかれましては、どうぞ消防団活動に対する一層の御理解と御支援をお願い申し上げます。

令和2年3月

長野県知事 阿部 守一

知事メッセージ